RCT

高血圧の高齢者を対象にしたRCT~HYVET試験を読んでみた~CQ:1

投稿日:2018年1月15日 更新日:

こんばんは!こつぶです♪

 

さて、2018年の抱負にも書いたので、論文を読む!

実践していきます。

 

初心者のため解釈が吟味が浅かったり、間違っていることも多いかと思いますが、助言を頂ければ幸いです。

 

薬剤師が知っておくべき論文を読んでみる!

2018年は今まで以上に医学論文を読むと心に決めて、取り掛かってみる!

まずは薬剤師が知っておくべき、医学論文の中で循環器領域の論文をいくつか読んでみたい。

高血圧領域では今回のHYVETの他に

VA、ALLHAT、MRC、ELITEⅡ、SHEP、STOP-2、SPLINT

糖尿病領域では

VADT、ADVANCE、ACCORD、UKPDS34

などほかにも気になった論文を読んでいきます。

 

他にも初級EBMerにおすすめの論文があれば教えてください♪

 

Treatment of hypertension in patients 80 years of age or older.

PMID: 18378519

論文タイトルを日本語訳すると

80歳以上の高血圧患者の治療

 

論文のPECO

  • P:収縮期血圧が160以上の80歳以上の高齢者3845人(欧米、中国、オーストラリア、チュニジア)
  • E:インダパミド1.5㎎(徐放錠)、血圧が150/80mmHg以下にならなかった場合にペリンドプリル2㎎or4㎎を追加する
  • C:プラセボ
  • O:致死的、非致死的脳卒中は減るかどうか?

論文のチェックポイント

ランダム化されているか?

⇒abstractのmethodsの冒頭に『We randomly 』と書いてあるからOK!

 

一次アウトカムは明確か?

⇒一次アウトカムの設定が一つなのでOK!

 

真のアウトカムか?

脳卒中なのでOK!

 

盲検化されているか?

⇒本文のmethodsの3行目に『double-blind』と書いてある!

(誰をblindしたか迄は書いていない。患者?医師?解析者?)

 

ITT(Intention-to-treat)解析されているか?

⇒abstractのresultの5~6行目に渡って『intention-toーtreat
analysis』と書いてあるのでOK!

 

追跡率はどの程度か?

⇒Figure1 にlost to follow-upはそれぞれ6人と10人と記載がある。

3845-6-10/3845=0.99583875…≒0.996

追跡率が99.6%のため問題ない!

 

副作用に差はあるか?

⇒血清カリウムレベルのベースラインからの変化に関して、2つのグループ間に有意差はなかった(活性治療群およびプラセボ群で-0.02mmolおよび0.03mmol / L P = 0.09)

尿酸(11.6μmolおよび3.5μmol/リットル[0.2および0.1mg /デシリットル]、P = 0.07)

グルコース(0.16mmolおよび0.11mmol /リットル[2.9および2.0mg /デシリットル] P = 0.56)

クレアチニン(3.4μモルおよび2.3μモル/リットル[0.04および0.03mg /デシリットル]、P = 0.30)。

報告された重篤な有害事象の数は、プラセボ群では448人、有効治療群では358人(P = 0.001)であった。

 

結果

一次アウトカム:致死的、非致死的脳卒中は減るかどうか?

⇒0.70(0.49-1.01)P値0.06

 

脳卒中による死亡

⇒0.61(0.38-0.99)P値:0.46

 

総死亡率

⇒0.79(0.65-0.95)P値:0.02

 

追跡期間:中央値 1.8年(平均2.1年)

 

 

代用のアウトカムではあるが

収縮期および拡張期の血圧の低下は

介入群:29.5±15.4mmHgおよび12.9±9.5mmHg

対照群:14.5±18.5mmHgおよび6.8±10.5mmHg

2年間で二群間の血圧は15.0 / 6.1mmHgの差

2年後の目標血圧は介入群で48.0%、対照群で19.9%であった

 

感想・考察

 

介入群の患者振り分けは

インダパミド単独群:ペリンドプリル2㎎併用群:ペリンドプリル4㎎併用群=25.8%:23.9%:49.5%

約3/4の患者がACE阻害薬であるペリンドプリルを併用している

上記振り分けで150/80以下の目標血圧を約半数(48%)が達成することが出来て、一次アウトカムの結果より、脳卒中の発生を30%減らせる傾向にあるといえる(ただし、有意差はなし)

二次アウトカムの脳卒中による死亡、総死亡率は減らせられる(有意差あり)

 

費用対効果の側面でも有効な治療と思われるが、介入群が利尿剤が第一選択であり、インダパミド(ナトリックス)の徐放錠が日本では発売していない点や利尿剤ではなく、Ca拮抗剤ではだめなのか?と医師に問われた時に返答ができない…。

利尿剤とCa拮抗剤の症例対象研究も読んでみたくなったなー。

でも利尿剤とACE阻害剤を使用して電解質の副作用の差がなかったことがビックリ。サイアザイド系利尿剤の低カリウム作用とACE阻害剤の高カリウム作用がいい感じにバランスを取ったのでしょうか?

以前にACE阻害剤でカリウムが上昇するという論文を読んだことがあるから、次は利尿剤でどの程度カリウムが上昇するか論文を探してみたくなったなー。

 

 

論文を読むことで新たな論文を読んでみたくなることが処方提案力を養えると思ったので明日から探して読んでみたいと思います♪

 

 

今日も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございました(‘ω’)ノ

また気が向いたら書いてみますので、よろしくお願いいたします。

 

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