こんばんは!こつぶです♪
今回はEPA製剤が本当に効果があるか調べてみました!
普段、あまり効果がないんじゃないかと思っているので服薬指導時に
なんて軽く指導してしまっています…
どの程度効果があるのか定量的に説明できるように勉強や!
今回のもくじ
Effects of eicosapentaenoic acid on major coronary events in hypercholesterolaemic patients (JELIS): a randomised open-label, blinded endpoint analysis.
PMID:17398308
論文タイトルをGoogle先生に翻訳してもらうと
高コレステロール血症患者(JELIS)における主要な冠状動脈イベントに対するエイコサペンタエン酸の効果:無作為化オープンラベル、盲検終点分析。
論文のPECO
- P:18645名の高コレステロールの日本人
- E:スタチン+EPA1800㎎
- C:スタチン
- O:冠状動脈イベント(急性心筋梗塞、致死的または非致死的心筋梗塞、不安定狭心症、血管形成術、ステント留置、冠状動脈バイパス)
論文のチェックポイント
ランダム化されているか?
⇒タイトルに『 randomised 』と書いてあるからOK!
一次アウトカムは明確か?
⇒複合アウトカムである。オープンラベルで手術のアウトカムが含まれている…
真のアウトカムか?
⇒冠状動脈イベントなので真といえる
盲検化されているか?
⇒タイトルに『randomised open-label,blinded endpoint analysis』と記載があるので患者、医師はオープンで解析者がブラインドされているのでPROBE法ってやつですね!
ITT(Intention-to-treat)解析されているか?
⇒abstractのMethodsの5行目に『intention-toーtreat』と記載があるためOK!
追跡率はどの程度か?
⇒本文が読めないので分かりませーん(´;ω;`)
結果
一次アウトカム:冠状動脈イベント複合アウトカム
⇒EPA併用群:262例(2.8%) スタチン単独群:324例(3.5%)
②不安定狭心症、非致死的冠状動脈イベント
⇒EPA群で有意に減少
③突然の心臓死、冠状動脈死
⇒有意差なし
平均追跡期間:4.6年
感想・考察
EPA製剤の効果はどの程度かと思い調べ始めた論文で、有意差がある試験ということで読んでみましたが、
平均4.6年間の治療でNNT(治療必要数)が150人である…
これは飲んでいてすごく効果がありますね!とは言えないですよね…
しかもPROBE法で患者と医師がオープンな状態で一次アウトカムに手術が含まれているわけで、対照群は手術が増えてしまう傾向にあるのでは…これは差し引いて考える必要がありそうです。
また突然死や冠状動脈死の有意差がないこともあるので、二重盲検法の研究であったらどうなったのか気になるところです。
私が患者でこの論文を読んだらあまり飲まなくてもいいんじゃないかと思ってしまう…しかも食直後で1日3回も飲まないといけない…
結果としては有意差があるものの
残念ながら、Drに処方提案は出来かねますね…
アブストラクトしか読めていないので、患者背景やどのスタチンを使用していたのかなど、気になるところです。
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